目次
問題形式に慣れる
準1級からは、いよいよ「エッセイ」感が強まり、構成も「イントロ・ボディ1・ボディ2・結論」形式がマストになります。 120~150語となっていますが、極力150語で練習をしておきましょう。

マークシート裏面が記入スペースとなっています。 1行当たり8語程度の文字サイズの人だと150語の場合、19行記入するので、6行程度あまる感じですね。
文字が小さすぎても添削しずらくなりますので、1行当たり平均8~11語程度をメドに書くと良いかと思います。

過去問のお題で雰囲気をつかむ
問題の難易度に慣れるためには、何といってもまず、過去問を実際に解いてみるのが一番です。 21年度第1回を含めた直近のお題から順にさかのぼっていきましょう。
⭕ Agree or disagree: Big companies have a positive effect on society (POINTS: Products, The economy, The environment, Work-life balance)
賛成または反対:大企業は社会にプラスの影響を及ぼします(ポイント:製品、経済、環境、ワークライフバランス)
? 「~に影響を与える」系は、予想問題集などでも必ずお目にかかる問題タイプですね。「 have a positive effect on society 」を別の表現でも言えるようにしておくと良いですね。
- have an impact on society
- influence society
- have an influence on society
- have an effect on
- affect society
⭕ Agree or disagree: More people should become vegetarians in the future (POINTS: Animal rights, Cost, Environment, Health)
賛成または反対:将来、より多くの人々が菜食主義者になるべきです(ポイント:動物の権利、費用、環境、健康)
? 学生の日常会話や学校の授業において、あまり話題に出ない「 Animal rights 」の様なキーワードが出てくると、少し焦りますね。 準1級ライティング対策を通して、「国際人として通用する観点」を育てていきましょう。
⭕ Agree or disagree: More needs to be done to improve public safety (POINTS: Accidents, Crime, Food, Technology)
賛成または反対:公共の安全を改善するためにさらに多くのことを行う必要があります(ポイント:事故、犯罪、食品、技術)
? 「More needs to be done to~」形式の問題も、予想問題集などでもよく見かける形式で、面接時にも問われる事が多いです。
⭕ Is it a good idea for local governments to build tourist sites, such as theme parks and museums? (POINTS: Construction costs, Effect on local people, Spending by visitors, The environment)
地方自治体がテーマパークや美術館などの観光地を建設するのは良い考えですか? (ポイント:建設費、地域住民への影響、来場者の支出、環境)
? 「Is it a good idea~」形式は、2級でもなじみのある問題形式ですね。 「local governments」公共政策や福祉など、社会が得意な人には答えやすい問題ですが、とっさに「説得力のある理由が浮かばない」生徒さんが多い傾向にありますので、サンプル解答に目を通しておきましょう。
⭕ Do companies need to improve the way they treat their workers? (POINTS: Health, Male-female equality, Salaries, Work-life balance)
企業は労働者の扱い方を改善する必要がありますか? (ポイント:健康、男女平等、給与、ワークライフバランス)
? 国連英検やSDGsでもよく話題にのぼる「Gender equality = Male-female equality」ネタ。 日本は先進国の中でも「男女平等」が達成できていない事で有名です。 ライティング対策を通して「問題に気づく」センスを磨きましょう。
⭕ Agree or disagree: High school education in Japan needs to be improved (POINTS: Curriculum, Globalization, Pressure on students, Quality of teaching)
賛成か反対か:日本の高校教育を改善する必要がある(ポイント:カリキュラム、グローバリゼーション、学生へのプレッシャー、教育の質)
? 昔なら「スペイン風邪」のように地域限定で収束していた問題も、「 Globalization = 物理的な垣根を超え、政治・文化・経済などが世界規模で拡大していく」事が多いですね。 コロナや地球温暖化による以上気象もその1つです。
カッコいい「つなぎ言葉」で形を整える
? 定番のイントロ(1文目と2文目
表現
?1文目:「~と言う人がいる一方で、~と主張する人もいる」
◾◾ While some people say 文, other argue 文.
◾◾◾ 「say」のバリエーション: think, believe, argue
? 1文目:「~かどうかは、大いに物議をかもす問題です」
◾◾ It is a highly controversial issue whether or not 文
◾◾◾ 「controversial」のバリエーション:debatable (議論の余地のある), arguable (議論の余地のある) , sensational (世間をあっと言わせる(ような)、センセーショナルな) ,
? 1文目:「 ~は一般的に~と言われている・信じられている」
◾◾ It is widely known/ believed/ thought that 文
◾◾◾ 「widely」のバリエーション: generally (一般的に), commonly (一般的に、よく), typically (概して), frequently (しばしば、たびたび)
? 2文目:「個人的には、~と信じている」
◾◾ Personally, I believe that 文
? 2文目: 「私の意見では、●●の観点から論じるべきだと思う」
◾◾ In my opinion, I think we should discuss from 所有格 point of view.
◾◾◾ 例:In my opinion, it should be discussed from the consumer’s point of view(消費者の観点).
? ボディ1・2の始め方
? ボディ1・1文目:「Firstly, / First of all, / The first reason is that/ To begin with, / To start with, /In the first place, 」
? ボディ2・1文目:「Secondly, / Second, / Also, 」
? 2文目 :バリエーションが多いため、トピック毎に解説していきます。
? 結論パラをうまくまとめる
? 1文目:「結論として」
◾◾ バリエーション: To sum up(要約すれば、要するに), Ultimately (結局), To conclude (結論として言えば)
? 2文目 :バリエーションが多いため、トピック毎に解説していきます。
今回は初回なので、まず「問題の雰囲気」と「エッセイの形を整えるつなぎ言葉」を学習しました。
次回からは分野別に具体的な文章を紹介していきますね。
最後までお読みいただき有難うございました!!